平安堂カタログ

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2ごあいさつ日本における毛筆製造は、弘法大師(空海)が中国で製法を究め、帰国後それを伝えたと言われています。以来、文化の発展と継承に欠かす事の出来ない道具として、用途別に各種の筆が製造されてきました。そ....

2ごあいさつ日本における毛筆製造は、弘法大師(空海)が中国で製法を究め、帰国後それを伝えたと言われています。以来、文化の発展と継承に欠かす事の出来ない道具として、用途別に各種の筆が製造されてきました。そして、その技術も時代とともに改良され、進歩してきました。徳川時代にいたり、江戸文化の成熟にともなって、毛筆製造も京都・大坂から次第に江戸に移り、人口100万人を背景とする大量需要の時代が到来しました。筆職人も増え、技術もさらに進歩し、武士商人にとどまらず庶民の間にも筆が普及し「江戸筆」が誕生し、多くの名筆が登場しました。そして、「江戸筆」は明治・大正・昭和期を迎え、伝統の技を守り、技術を競い合い、新たな時代に合う製品を世に送り出し、文人墨客を中心に広く愛されてまいりました。平安堂は、明治26年の創業以来110年以上、毛筆の生産とその品質の向上に努力しつつ、書道用品の製造・卸し問屋として日本文化を継承してまいりました。また、明治から昭和にかけて、近代文学者や芸術家との幅広い交流の中で、ささやかながら近代書道や近代俳句運動の一端をになってきた思いでおります。現代は、ほとんどが“利とスピード”に優先する時代です。筆という真に古風な伝統色の濃い用具を、こういう時代にどう生かしていくべきか、日々苦悩しております。折しも「生涯教育」と言われはじめた昨今、書道の重要性が改めて見直されつつあります。これは、筆の感触、墨の香りが、現代人の精神にこの上ない心地よさを取り戻してくれるものだからではないでしょうか。これらを機会に書道文化に新たな光が当てられ、書道に親しむ人たちが一人でも多くなることを、心より期待いたしております。この度は少しでもそのお役に立ちたいと考え、主要筆製品を一冊にまとめました。これ以外に特殊筆(珍毛筆・竹筆など)や特注筆(愛用筆・巨大筆など)もあります。このカタログをもとに商品のご案内とサービスに尽力いたしますので、ご利用いただければ幸いです。平安堂は日本の伝統とその心を伝えることを使命とし、日々より良い製品造りに励んでまいります。今後とも暖かいご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。平安堂主人目次筆の名称筆の使い方と注意お好み検索大筆〈龍華シリーズ〉…………………………………………2345大筆・他〈龍眠シリーズ〉…………6大筆〈羊毛捌き筆〉大筆〈特大筆〉小筆・中筆画筆各種…………………………………………8101114-平安堂とふれあった人々・店舗紹介-〔表紙の「筆持つ人」絵は、中村不折画〕筆の命は穂先です。このカタログではすべての穂先をできるだけ大きく(50%と原寸)、カラーで掲載することに努め、また、使う上で感覚や技術を左右する軸も非常に大切ですので、軸の種類と長さを明記し、p 4には軸の説明をつけました。▲構造にな部分は穂っています。ほさ先き(鋒先)ですが、命いのちげ毛でもあり、筆の最も大切な部分です。ており、蒔絵筆(筆番号328?330)は穂の長さを自分で調節できるだ、面相筆(筆番号214?230・234)は穂の付根が段階的になっ右の図は大筆の説明となっておりますが、小筆もほほとんど同じです。た構造的な呼名では、この辺りを腰こしげ毛・腹はらげ毛・のど毛。Aタイプ▲Bタイプ▲軸じく(筆ひっか管ん)材料は竹・木など穂ほ(鋒)材料は多くが動物の毛。筆の部分名称りルBまマタす軸イ。・プ材ラの料ッ筆はキは水ョこ牛軸のの・形角ラ状、ッか木パら、軸コプなッラどプスの軸チ呼、ッびまク名たなどがは。あダ